2014年05月31日

沖縄旅行の買い物満足度はなぜ低い

沖縄に来るお客さんによく聞かれることがある。

「沖縄ならではの良いものを買いたいのだけど、なかなか無いよね。あったとしても今度は、高すぎるし。というようなわけで、というか観光地価格っしょ! って感じで、結局、適当なチープ土産で誤魔化してるわけよ。」

実にその通りで、日本の有名な観光地。外国人もたくさん訪れている地域には、個性豊かな商品が驚くほど多種多様にあり、どれもこれも欲しくなってしまい、お金を使いすぎる現象が発生するのだが、沖縄では、そういうことはなかなか起きない。

国際通りにずらりと並ぶ店、店、店。

それらの多くは、沖縄の祭り屋台にも似て、総合スーパーマーケットスタイルの、なんでもかんでも売ってます状態。便利ではあるが、個性がない。雑多な展示に触手は動かない。

たくさん並べればよいというものでもない。

本来、店とは、これで勝負だ!とばかりに、その道一筋に取り組む専門店である。そこにあるのは職人の心意気だ。だから惹きつけられて、買いたくなる。ここでしか手に入らないから。

京都の漬物屋。和菓子屋。扇子屋。手ぬぐい屋。
東京は浅草のせんべいや。団子屋。足袋屋。
能登は七尾の、ろうそく屋。昆布店。お茶屋。

全国どこでも、こうした専門店が頑張っている。その専門性ゆえに評価され、いまや海外の旅行客をも惹きつけている。

それらは、質を追求しつつ、ニーズに対応しているから今も生き残っているのだ。良いものを送り出す気持ちがあるから、商品としての品格を崩さず、しかも現代生活に受け入れられる商品の開発につながっている。こうした職人魂がクールジャパンの基盤を支えている。

さて、沖縄。


外国人にさえも「買うものがない」と残念なことを言われてしまう島。

実は素晴らしいものがたくさんある。手仕事の島、モノづくりの島、職人の島なのである。なのに、旅行客の買い物満足度は30数%と低い。

原因はたくさんあるのだが、なかでも経営者側に取り組んでもらいたい大きな課題として挙げられるのが、演出のまずさである。

国際通りの土産物店。ガチャガチャ、ゴチャゴチャのなかで、店が個性を発揮するのは難しい。隣の店より目立つべし、とばかりに、派手な展示、下品な言葉、格安価格の提示を競い合っている。そういうものに惹かれるのは、子供たちだけだろう。

数で稼ぐ商売しか、できないのであろうか。

本来はもっと、良いものをしっかりと売れる島なのだ。

ちんすこうだって、3箱500円、1000円だよと格安アピールで客寄せ道具にされているが、もとは中国由来の上等菓子。当時の製法を守り改良を重ね、本当においしいものを作っている専門店もあるにはあるが、片方で格安格安と叫ばれれば、多くの人がそんなもんかと思ってしまう。

ちんすこうだけでなく、しお専門店。本物の琉球ガラス専門店。紅型専門店。かりゆしウェア専門店。本物を追求し現代にアレンジして頑張っている店たちもたくさんある。

国際通りで頑張っている商店の皆さんには申し訳ないが、沖縄のメインストリートたる国際通りが、ガチャガチャゴチャゴチャ・安物商品の氾濫となっているために、沖縄で買うもののイメージを決定づけてしまい、沖縄各地の本物商品が浮き上がりにくい構造となってしまっている。ここをレベルアップしない限り、沖縄は一流の観光地にはなりえない。

あるいは他の手段として、沖縄の逸品たちの「見える化」を加速するしかない。



posted by ヘタレライター at 10:00| ダメダメ店と成功店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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